【プロが解説】ペンダントライトの選び方 ~ 基礎知識・選び方のコツ
ペンダントライトとは?
ペンダントライトとは、コードやチェーンで天井から吊り下げる照明器具の事で、シャンデリアのような全体照明と、ダイニングテーブル上に吊るす部分照明があります。
シャンデリアの場合、お部屋全体の真ん中に設置されるためデザインや存在感も楽しむ事が出来ます。
部分照明としては、ダイニングテーブル上を効率よく照らすために下向きの傘型の照明が多いですが、現在では、モダンなタイプやインテリアの中に存在感を得られるデザインタイプ、おしゃれで合わせやすさがあるアンティークタイプなどの遊び心をうまく取り入れた様々な形のものが多種類あります。
1.ペンダントライトについて
ペンダントライトの種類について
ペンダントライトには、大型の照明と小型の照明とで、大きく2種類に分類されます。
- 大型のものは、1つでダイニング全体の明かりを確保するもの
- 小型のものは複灯照明としてダイニングテーブル上やカウンターなどで複数で使用するもの
大きさによるメリットやデメリット
大きいペンダントライト
- メリット
- 明かりが大きく広がる。
- デザイン性の高いシェード形状のペンダントライトが多い。
- デメリット
- 部屋全体の光を確保するには、室内がうす暗い感じがしてしまう。
- 床面に影が大きく出る。
小さいペンダントライト
- メリット
- ライティングレール(ダクトレール)などを使用して複数灯設置が出来、照度を調節しやすい環境にできる。
- ダイニングテーブルやカウンターなどで、レストランのような適所適照効果を演出する事が可能。
- デメリット
- 照明器具によっては40W相当の照度しかないものもあるため、広い範囲での単灯照明としての明るさまでは確保ができない。
2.明るさについて
ワット(W)と明るさについて
一般電球で馴染みのある数値ワット(W)と、LEDで新しく加わったルーメン(lm)の対応表が下記になります。
※この対応表はあくまでも参考値となります。
※このルーメン数は代表的な値を表記しています。
一般電球(E26口金)
100W相当 | 1520lm以上 |
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60W相当 | 810lm以上 |
40W相当 | 485lm以上 |
20W相当 | 170lm以上 |
ミニクリプトン球(E17口金)
100W相当 | 1430lm以上 |
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60W相当 | 760lm以上 |
40W相当 | 440lm以上 |
20W相当 | 230lm以上 |
お部屋の広さと明るさについて
お部屋の広さ(畳数)に対しての明るさは、おおよそ下記が目安とされています。
~4.5畳のお部屋 | 約2200ルーメン~3200ルーメン程度 |
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~6畳のお部屋 | 約2700ルーメン~3700ルーメン程度 |
~8畳のお部屋 | 約3300ルーメン~4300ルーメン程度 |
~10畳のお部屋 | 約3900ルーメン~4900ルーメン程度 |
~12畳のお部屋 | 約4500ルーメン~5500ルーメン程度 |
~14畳のお部屋 | 約5100ルーメン~6100ルーメン程度 |
ダイニング照明の場合は、主に食卓で利用するダイニングのテーブルの広さと照明の天井からの高さでテーブル全体が調度良く照らされる位に調節して頂ければと思います。
40W、60W、100Wの明るさ比較例
左から、40W (485 lm)、60W (810 lm)、100W (1520 lm)の明るさの例です。
※写真は「昼白色」電球でのイメージです。
電球の色合い(光色)について
- 電球色
- 温白色
- 昼白色
- 昼光色
電球色 | 色温度2700K。朝日や夕日に近い色温度で、落ち着いた雰囲気に。 |
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温白色 | 色温度3500K。電球色と昼白色の中間の色温度で、あたたかく明るい雰囲気に。 |
昼白色 | 色温度5000K。日中の太陽光に近い色温度で、さわやかで活動的な雰囲気に。 |
昼光色 | 色温度6200K。文字が読みやすい、より青く白い光。細かな作業をする空間に。 |
3.デザインについて
ペンダントライトのデザイン性について
選ぶ上で1番重要な点ですね。
ペンダントライトの形状は好みで選んでいただければと思いますが、照明の大きさや明るさなどをお部屋の様々なインテリアでもお選びいただければと思います。
ペンダントライトのデザインと照らし方について
シェード部分の形状が円柱形やガラス素材・デザイン照明などは、下方向だけでなく天井付近も照らすことも出来ますので、間接的なあかりも楽しむことが出来ます。
また、3灯タイプ・シャンデリアタイプなどの、1つの電源タップから複数の電球を備えている多灯の照明器具は、分散照明などの方法で、別方向への光の分散が可能ですので、お部屋の空間も手軽に演出することが出来ます。
モダンなデザインのドーム型、かたちも可愛らしさがある球形タイプ、薄型タイプ、はたまた和モダンスタイルのペンダントライトなど、様々な形をした物からお部屋の雰囲気・用途に寄ってお好みの形の照明をお選び頂ければと思います。
光の広がり方や明かりが照らす方向
全方向を明るくするものは賑やかな雰囲気にし、スポットライトのような照明はメリハリが出るのでお部屋の雰囲気を素敵に演出します。
ペンダントライトを吊るす位置について
60W相当電球
40W相当電球×3灯
テーブル上から50cm~80cm位を目安に、テーブル全体を照らす様に設置するとベストです。
テーブルの形や大きさも配灯で調節すると、40W位の照明器具でも高さと灯数でバランスを取る事が出来ます。
4.ペンダントライトの電球について
ペンダントライトの電球について
LEDフィラメント電球 | クリア電球で白熱灯の様な光源を再現したLED電球。 |
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LED電球 | 電気使用量が少ないので、節電省エネで寿命も非常に長い。 |
電球型蛍光灯 | 白熱灯よりも節電タイプ。点灯直後は少し暗く、規定の明るさになるまでに時間が掛かる。 |
白熱灯 | 安価であり光色は1番自然であるとされる。しかし電球自体が発熱し非常に高温になる。 |
電球の口金サイズについて
※こちらのサイズはイメージです。
比較的一般的なペンダントライトにはE26口金の電球が使用される事が多いですが、ダウンライト照明や小型の照明などにはE17口金タイプの電球がよく使われています。ペンダントライトでは、少数ですがE11口金の電球も使用されているものもあります。
高演色LEDについて
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- 肌の色味が自然
- 肌の色の細かな差異や唇の赤など、美しく再現
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- 色彩表現が鮮やか
- 春夏秋冬・季節のお花をイキイキと美しく
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- 料理も美味しそうに
- お料理の色味・照りも映え一層美味しそうに
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- 食卓の彩りをプラス
- 家族が集まるダイニングに
彩りを添えて
数値が高いほど、色彩の色味を自然に見せようとする演色性能の指標指数。
食材の色味を引き立たせ鮮やかに見せるため、視覚や味覚にも効果があります。
- 肌の色を自然なままの色味でみせてくれます。
- 鮮やかな色の生花や、食卓に並ぶ食材や料理なども自然な色味を表現してくれます。
- 快晴の日の太陽が照らしてくれる様な自然な色味のあかりを演出する数値です。
ペンダントライト選び方のまとめ
ダイニングテーブルでペンダントライトを選ぶ際は、
使用するダイニングテーブルなどの広さ、
照明シェード形状のデザインを基に、
お部屋の雰囲気やご家族の生活スタイル
器具自体の発する明るさなどでお選びいただければと思います。